take away

40歳を過ぎ、何かをのこしたくなってきました。読んだ人が多少でも価値を感じてtake awayしてくれれば。

東京マラソンコース変更は歓迎できない理由

東京マラソンの2017年大会からコース変更となるそうです。

www.marathon.tokyo

理由としては
 
「東京の素晴らしさを内外に一層アピールする」とともに、「記録をねらえる高速コースにする」という、二つの視点
 
だそうです。
 

 

 

 

現行コースでもかなりの高速コース

東京マラソンは現行のコースでもかなりの高速コースです。前半5kmは下りでオーバーペースを気にしなければならないほどですし、その後は35kmあたりまでは、完全にフラットといってもいいでしょう。35km過ぎからの佃大橋を心臓破りの坂とか表現する人もいますが、坂区間の長さ、傾斜ともに、ここで大きく失速するとしたら、単に前半の飛ばし過ぎです。もっとアップダウンがあるレースはいっぱいあります。

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新コースは更に高速化

新コースは後半のアップダウンがなくなってしまうので、更にタイムを狙えるコースとなるのは間違いないと思います。個人的にも一人のランナーとして是非ベストタイムを狙うべく走ってみたいコースです。
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新コースの問題点

一方で懸念点もあります。ゴールとなる東京駅周辺の交通規制の時間帯がかなり長くなると考えられる点です。
 
30kmを過ぎた有楽町付近の晴海通り、日比谷通り、東京駅周辺に至るエリアはトップが通過する11時前からゴール関門である16時10分頃まで規制解除できないと思われます。現行コースでは同エリアの交通規制は9時頃から13時頃には解除されるはずですが、それと比較してかなり長いと感じます。
 
東京駅や皇居の周りは観光バスやタクシーなどが行き来しますから、交通規制の影響を受けやすいはずです。もちろん、有明エリアに行かなくなることで、全体としての影響範囲は狭くなっており、豊洲や有明エリアを中心とした、トラックなどの働く車への影響が軽減する可能性はありますが、東京駅エリアの規制時間が長い点は見逃せないと感じます。
 

 

 
杞憂に終われば良いのですが、世の中マラソン大会に肯定的な方ばかりではありません。金沢マラソンのようなことにならなければいいなと懸念しています。
むしろ、どうせなら東京スカイツリーに近付くコースになれば良かったなぁと思います。
 
 
もっとも隅田川を渡る際は、ちょうど良い感じにスカイツリーが見える距離として良かったのかなぁと推測しています。
 
また、皇居周辺に30,000人以上ものランナーとその応援者が集まるとなるとテロの警戒など、現状よりも厳重に行うことになると思います。もちろん当日天皇皇后両陛下はご不在になるのだとは思いますが、だからと言って警備を手薄にすることはないでしょうから、警備コストアップなどもありそうです。
 
まとめると、高速コースはランナーとしては歓迎ですが、上記のようなリスクを抑えてまで変更するほどの価値があるとはどうも思えないのです。とはいえ、このコースでいくからには、世界的にも誇れる最高の大会になっていって欲しいと思います。