take away

40歳を過ぎ、何かをのこしたくなってきました。読んだ人が多少でも価値を感じてtake awayしてくれれば。

野辺山ウルトラ終了

第22回星の郷八ヶ岳高原100㎞ウルトラマラソンに出場し、無事に完走できました。

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事前のペース設定など検討した結果、11時間半はいけそうで、あわよくばサブ11という目標を立てて、11.25ぐらいに着地しました。
今回の非常に暑かったコンディションからすると自分としては上出来の成果ですが、チーム100マイルのメンバーとしてはようやくスタート地点に立てたかなというところです。

 

 

 

さて、今回のレースですが、暑さに対応できたか、これに尽きるレースだったといえるでしょう。
私は3年連続で出場していますが、間違いなく一番暑かったです。スタート時刻でもシェルなどを着こまずに半袖或いはノースリーブのままのランナーも多くいました。

完走率も発表され、概ね昨年の10%減という結果でした。特に71kmの部の完走率落ち込みが大きかったのは、71km完走ラインの選手は一番暑い50㎞~70㎞の区間を暑い時間帯に抜けなければならないという過酷さからだと思われます。

 

 

 

ウルトラマラソンは補給なしには完走は難しいと思いますが、補給はエネルギーだけではなく、水分、ミネラルについても非常に重要です。
また、水分のみを摂りつづけても脱水症状を引き起こします。これについては別途書きます。

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今年のレース、トップ選手に大きな変化がありました。
男子の100㎞の部は原良和選手が三連覇をかけて出走、女子の100㎞の部は楠瀬祐子選手の二連覇がかかっていました。両者とも4月のチャレンジ富士五湖118㎞のトップゴールという豪華なメンバーとなりました。また、楠瀬選手は2015年は富士五湖100㎞の1位もとっています。

結果、本命の2名ともに途中リタイヤ、トップをとったのは例年の上位常連ではなく、萩原英雄選手と、鴨井夕子選手でした。
聞くところによると萩原選手は初ウルトラとのこと。また、鴨井選手はトレイルレースでは上位常連の若手です。

萩原選手は、フルではサブ2.5の記録を持つ地元ランナーです。

「上伊那で走る」決意と感謝胸に 7年ぶり、主将の萩原さん - 第63回長野県縦断駅伝競走


一度競技を引退した後に再開し、地元の大会で結果を出したのは何より嬉しいことでしょう。
確報記録が待ち遠しいですが、ランナーズアップデートを見る限り、全てのラップで萩原選手は原選手を上回っています。
ゴールタイムこそ昨年の原選手には及びませんでしたが、50㎞の通過タイムまでは昨年の原選手より速く、70㎞も2秒差です。
萩原選手が先行逃げ切りで仕掛けて、原選手が対応しきれなかったのかなといった背景が見え隠れします。

一方、鴨井選手も実業団出身で、2015年のおんたけ100kでの2位など、フラットよりはアップダウンのあるコースに優位な選手のようです。

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そして、鴨井選手と楠瀬選手の対決はというと、前半楠瀬選手が仕掛けていますが、50㎞地点で鴨井選手が追いつき、その後楠瀬選手はリタイアしています。
昨年との比較でいうと、鴨井選手は入りの10㎞以外は全てにおいて昨年の楠瀬選手のタイムを上回っており、ゴールタイムも30分ほど上回っています。

男女ともに、野辺山に新生現るといった結果となりましたが、初ウルトラでトップをかっさらったり、トレイル界隈から入ってきたりと面白い結果となりました。
業界の活性化を素直に喜びたいところ。