take away

40歳を過ぎ、何かをのこしたくなってきました。読んだ人が多少でも価値を感じてtake awayしてくれれば。

マラソン大会そのものを練習することの是非について

マラソンやトレイルを趣味で楽しんでいる人の大部分はいわゆる市民ランナーです。上位入賞する選手でも殆どが本業は別にあって、少ない時間を捻出して練習時間に充てています。少ない練習時間を効率的に使いたいということで、レースそのものを練習の代わりにするという人は多いと思います。さて、この考え方は正しいのでしょうか。

 

 

 

かくいう私も、ピーク時は月に一度かそれ以上レースを入れていました。今でもほぼ毎月何か入れています。私の場合は、ある程度レースを入れていかないと練習をサボる、という自分の傾向を理解していたということも一つの理由にありましたが。公務員ランナーで有名な川内選手もレースを練習としていることを公言しています。

先に結論を書きますと、練習レースと割り切ってやるのであればやって良いと思います。

 

練習レースと割り切れる場合とは?

例えば、フルマラソンの練習のために、一週間前に10㎞のレースを入れたり、二週間前にハーフマラソンを走るというのはよくある話です。これは、フルマラソン本番のために徐々に練習量を落としていく過程で確実に狙った距離を走れるので、レースを入れることで練習計画を組みやすくなるのでオススメです。10㎞程度であればいつもの練習の延長ですが、20㎞の距離となるとレースを入れる方が設定したペースで走れますので良いです。また、ハーフや或いは10㎞のタイムからおおよそのフルマラソンのタイムが読めますので、目標とするタイムがある人にとっては、仕上がり具合が分かって良いということで、プラスとなることが多いと思います。

 

ここで気を付けなければいけないのは、フルマラソンのためのハーフマラソンで故障してしまうようなことは避けなければならないということです。あくまでも目的はフルマラソンの完走であったりベストタイム更新だったりするはずだからです。逆にいうと、フルマラソンのためのハーフマラソンなので、ベストを狙うことは良いことですが、力を出しきってしまうような走り方は故障してしまう可能性があるので、ギリギリのところで止めておく方が良いでしょう。ちなみに川内選手は毎回出しきるような走りをしてぶっ倒れるのが象徴のようになっていますが、あんな走りをしてもそうそう故障しないほどの脚を持っているので、一般人は真似てはいけないと思います。

 

更に長いレースの場合は?

フルマラソンを余裕をもってサブ4のタイムで走れるランナーぐらいになれば、恐らく月に一度や二週に一度ぐらいのフルマラソンを走っても故障なんかしないという人も多いでしょう。それでは更に長い100㎞のウルトラマラソンや、50㎞ないし70㎞を超えるようなロングトレイルになるとどうでしょうか。やはりそれぐらいのレースを走るとかなりのダメージとなります。更にタイムを狙うような走りをしたらそれはやはり顕著でしょう。怪我こそしなくてもやはり1週間~2週間は練習を抑えることになったり、リカバリーに専念するという状態に陥ると思われます。

 

ロングレースを走ればそれだけでスタミナがつくので、しばらく休んでもそうそうマイナスになることはないと考えても良いとは思います。一方で、更に力をつけることを考えた場合の高負荷トレーニングは控えることになるという意味では、プラスにもならないと思います。そう考えると自分の実力を出し切るようなレースは毎月のように入れるべきではないと思います。自分の実力からすると無理しないで完走できるレベルの練習と割り切れるレースを入れるのは良いでしょう。

まとめ

練習とレースは分けて考えるべきで、レースを入れるとした場合は練習と割り切り、何を目的にするのかということを明確にして走りましょう。間違っても練習レースで怪我などはしてはいけません。